Droonga 1.0.7をリリースしました!
2014-10-07Droongaとは?
DroongaはGroongaと互換性を持つ分散型の全文検索エンジンです。 Droongaクラスタは、レプリケーション機能を持つGroonga互換のHTTPサーバとして動作します。
どのように動作しどのように利用するのかについては、チュートリアルをご覧下さい。 また、設計について興味がある場合は概要もご覧下さい。
サービス起動スクリプトの致命的な問題を修正しました!
Droonga 1.0.7は緊急のリリースです。
Droonga 1.0.6で導入されたサービス起動スクリプトには致命的な問題があり、一度インストールしたはずのdroonga-engine
とdroonga-http-server
の両サービスが、コンピュータの再起動後には起動できない状態となっていました。
この問題はDroonga 1.0.7で修正されています。
サービス起動スクリプトの更新を含むため、更新時には、インストールスクリプトを使って両サービスを再インストールする必要があります:
# curl https://raw.githubusercontent.com/droonga/droonga-engine/master/install.sh | \
bash
# curl https://raw.githubusercontent.com/droonga/droonga-http-server/master/install.sh | \
bash
その他の大きな話題は以下の通りです:
- Groongaとの互換性が少し向上しました。
droonga-engine
1.0.7では、Groongaのselect
コマンドにおいてquery_flags
オプションの指定に対応しました(ただしALLOW_UPDATE
以外)。 あなたのアプリケーションがquery_flags
を初期値から変更している場合も、Droongaはあなたのアプリケーションからの検索リクエストを処理できるようになりました。 droonga-http-server
のシステムログのログレベルを指定できるようになりました。 ログレベルを指定するためには、droonga-http-server-configure
コマンドをroot権限で再実行してサービスを再設定して下さい。- DroongaとGroongaのベンチマーク測定のチュートリアルを公開しました。 このチュートリアルでは、GroongaとDroongaの性能を測定して比較する手順を紹介しています。
改善点の詳細な一覧
- Droonga-engine 1.0.7
- Groongaとの互換性の向上:
select
コマンドがquery_flags
オプションに対応しました。 ただし、対応する機能がDroonga側に未実装のため、ALLOW_UPDATE
は指定しても無視されます。 saerch
コマンドが何点か改良されました。- クエリ構文形式での検索条件において、
allowPragma
とallowColumn
をfalse
に設定すると指定が反映されるようになりました。 これ以前のバージョンでは、これらのオプションは常にtrue
と扱われる不具合がありました。 - クエリ構文形式での検索条件において、
allowLeadingNot
オプションに対応しました。 初期値はfalse
です。
- クエリ構文形式での検索条件において、
- コンピュータの再起動後もサービスとして正しく動作するようになりました。
droonga-engine-configure
がログレベルの指定を尋ねるようになりました。
- Groongaとの互換性の向上:
- Droonga-http-server 1.0.8
- コンピュータの再起動後もサービスとして正しく動作するようになりました。
- システムのログのログレベルが変更可能になりました。
droonga-http-server.yaml
にsystem_log_level: debug
のような形で指定を追加すると、ログレベルが反映されます。 また、droonga-http-server-configure
もログレベルの指定を尋ねるようになりました。
- Express-droonga 1.0.6
- デバッグログをロガー経由で出力するようになりました。
- Drnbench 1.0.3
drnbench-request-response
--default-hosts
オプションでカンマ区切りで複数のホストを指定できるようになりました。 複数接続先への負荷分散を簡単にシミュレートすることができます。- URLのパス部分のリストのプレーンテキストファイルを、パターンファイルとして指定できるようになりました。
drnbench-extract-searchterms
--escape
オプションを指定することで、出力する単語をあらかじめURLエンコードしておけるようになりました。
まとめ
- Droonga 1.0.7をリリースしました!
- このバージョンではサービス起動スクリプトの致命的な欠陥を修正しました。
- ベンチマーク測定のチュートリアルを公開しました。
- Droongaプロジェクトは今後も新バージョンを毎月リリースしていきます。乞う御期待!
Droongaプロジェクトはユーザや開発者としての皆さんのご協力をお待ちしています! 詳しくはコミュニティのページをご覧下さい。