droonga-engine-absorb-data

概要

droonga-engine-absorb-dataは、指定されたコピー元データセットからコピー先データセットへ全てのデータをコピーします。

例えば、192.168.100.50というコピー元クラスタのDroonga Engineノードがあり、コピー先の別クラスタのDroonga Engineノードである192.168.200.10にログインしている場合、192.168.100.50から192.168.200.10へ全てのデータをコピーするコマンド列は以下のようになります:

(on 192.168.200.10)
$ droonga-engine-absorb-data --host 192.168.200.10 \
                             --receiver-host 192.168.200.10 \
                             --source-host 192.168.100.50
Start to absorb data from Default at 192.168.100.50:10031/droonga
                       to Default at 192.168.200.10:10031/droonga
                      via 192.168.200.10 (this host)

Absorbing...
Getting the timestamp of the last processed message in the source node...
The timestamp of the last processed message in the source node: 2015-04-29T10:07:08.230158Z
Setting the destination node to ignore messages older than the timestamp...
100% done (maybe 00:00:00 remaining)
Done.

このコマンドは1つのDroongaクラスタ内であるデータセットから別のデータセットへデータをコピーする事もできます。 例えば、以下はマスターとなる既存のデータセットの内容を別のテスト用データセットへコピーするコマンド列です:

(on 192.168.100.50)
$ droonga-engine-absorb-data --receiver-host 192.168.100.50 \
                             --host 192.168.100.50 \
                             --dataset Testing \
                             --source-host 192.168.100.50 \
                             --source-dataset Default
Start to absorb data from Default at 192.168.100.50:10031/droonga
                       to Testing at 192.168.100.50:10031/droonga
                      via 192.168.100.50 (this host)
...

複数のDroongaクラスタ間でのデータのコピーについてのチュートリアルも併せて参照して下さい。

パラメータ

--host=NAME
データのコピー先となるEngineノードのホスト名。 既定値は、コマンドを実行しているコンピュータ自身の推測されたホスト名です。
--port=PORT
データのコピー先となるEngineノードとの通信に使うポート番号。 既定値は10031です。
--tag=TAG
データのコピー先となるEngineノードとの通信に使うタグ名。 既定値はdroongaです。
--dataset=NAME
データのコピー先となるデータセットの名前。 既定値はDefaultです。
--source-host=NAME
データのコピー元となるEngineノードのホスト名。 既定値は、コマンドを実行しているコンピュータ自身の推測されたホスト名です。
--source-port=PORT
データのコピー元となるEngineノードとの通信に使うポート番号。 既定値は10031です。
--source-tag=TAG
データのコピー元となるEngineノードとの通信に使うタグ名。 既定値はdroongaです。
--source-dataset=NAME
データのコピー元となるデータセットの名前。 既定値はDefaultです。
--receiver-host=NAME
このコマンドを実行しているコンピュータのホスト名。 既定値は、そのコンピュータのホスト名として推測される名前です。
--records-per-second=N
1秒間にコピーするレコードの最大数。 -1を指定した場合、”無制限”を意味します。 既定値は100です。
--progress-interval-seconds=SECONDS
データコピーの進捗を報告する間隔の秒数。 既定値は3です。
--[no-]verbose
内部的な操作の詳細を出力するかどうか。 主にデバッグ用のオプションです。
--help
コマンドの使い方の説明を表示します。

インストール方法

このコマンドは、Rubygemsのパッケージdroonga-engineの一部としてインストールされます。

# gem install droonga-engine